合わせ目消し

加工に分類される工程、「合わせ目消し」
スチロール系接着剤などを用いてプラスチックを溶かすことで完全な一体化を行う手法。
瞬間接着剤などを用いて隙間を埋める手法。
細かく見て行くとキリがないですが、後者の手法を選択。
瞬間接着剤を使用する場合のメリットは「かかる時間の短さ」
見た目上は合わせ目は残るので塗装は必須ですが、もともと行う予定ならば問題はない。
合わせ目消しに使用したモノ
- タミヤ瞬間接着剤(イージーサンディング)
- HGキサゲナイフ【曲線・片刃】
合わせ目の接着、隙間の埋め立てに「タミヤ瞬間接着剤(イージーサンディング)」
削ることを想定して造られた瞬間接着剤であり、ヤスリ掛けの微調整が行いやすい。
100均にも瞬間接着剤が豊富な昨今ではちょいとお高く感じるものの、それだけの価値はある。
そう感じる瞬間接着剤ですな。
余分な接着剤、パーティングラインなどの処理には「HGキサゲナイフ【曲線・片刃】」
刃が曲線になっていることでピンポイントな作業が行いやすい。
そして刃が「分厚い」ことも良いところ。
カンナ掛けするときに薄い刃だとブレる、ガタガタすることがありますが「分厚い」ことで精度の高いカンナ掛けが可能に。
下地塗装

模型の素材の色の隠蔽、統一。
そして絵具や塗料の食いつきを良くするために行う塗装。
やらなくても良いかもしれませんが、完成後の耐久性に差が出る工程。
私としては、この先どんなリスクが起こるかはわからないけど打てる手は打っておこう。
下地塗装に使用したモノ
- ジェッソ(U-35)
- ブラックジェッソ(U-35)
ターナー色彩株式会社のアクリル絵具のシリーズである「U-35」からジェッソ2種を使用。
水溶性のジェッソであり水に溶ける性質を持つ。
乾燥すると耐水性へと変化し、強固な塗膜へ。
粗さは500番程度のサラサラ感であり、臭いも少ない。
梅雨時で換気が難しい時でも扱いやすい下地材ですな。
ジェッソは2種類発売しており、
- ジェッソ=白
- ブラックジェッソ=黒
であり使い分けも可能であり、混色してグレーにすることも可能。
お好みの明度に調整が可能だ。

ぷちりっつ キャスター/ネロ・クラウディウスでは肌、水着はジェッソ(白)
武装などのパーツをブラックジェッソ(黒)で下地塗装。
素材感の違いの演出を目指す。
塗装

いよいよ完成像が見えてくる工程こと塗装へ。
技法は筆塗り。
絵具はアクリル絵具である「U-35」を用いて塗装。
さらに同シリーズのグレージングメディウムを交えてスタート。
塗装に使用したモノ
- U-35 各色
- グレージングメディウム
使用した絵具はアクリル絵具であり別名アクリリックスとも言う種類の絵具、「U-35」
ターナー色彩株式会社が開発を手掛けたアクリル絵具であり2020年12月15日の発売と、生まれたてホヤホヤ。
乾燥前は水溶性、乾燥後は水に溶けない耐水性へと変化する性質を持つ。
もしも乾燥後に落としたい場合にはキッチン用のマジックリンで落とすことが可能。
発色、透明感、伸びの良さなど良いところが多くアピールポイントに困らない。
筆者としては寝室=作業部屋という事情から、特に臭いの少なさがありがたい。
若干、ほんとうに若干の絵具的な臭いはするものの、溶剤臭はしない。
つまりはシンナー臭がせず、梅雨時の換気が難しい時でも進められたのが嬉しいところ。
グレージングメディウムとは
U-35シリーズの添加剤のひとつであるグレージングメディウム。
ぼかしやグラデーションをかけやすく出来るメディウムだ。
具体的には、乾燥を遅らせ、流動性の上昇、光沢感の上昇の効果がある。
こういう場合にも使える
ぼかしやグラデーションの用途として使えるのはもちろん。
塗り重ねなければ充分な発色を得られないけど、作った絵具が尽きてしまった。
そんな場合にも使える。
2層、3層の色が微妙に異なっていてもグレージングメディウムを加えることで色の境界が滑らかに。
そして深みも生まれ、うん。
1色のみの層ではうまれない、いろいろな味わいを感じるような。
その色の面単位で見れば幅のある色だけれど、全体として見れば統一感のある色へ。
そういう、計算しきれない面白い効果を生み出すことが可能だ。
色レシピ
ジェッソによる下地塗装の上に色の下地塗装。
それを経ての塗装。
表面のみではなく層を重ねての色を想定しつつの塗装。
難しく、筆者もまだまだ使いこなせてはいないが、単色のみでは生まれない深い表現が可能だ。
肌
- ライト マゼンタ
- ライト オレンジ 70%
- チタニウム ホワイト 30%
- グレージングメディウム
色の下地としてライト マゼンタを塗装。
健康的な色になるように、赤みのある色を下地とする。
その上にライト オレンジとチタニウム ホワイトを調色した色にグレージングメディウムを添加した色を塗装。
徐々にチタニウム ホワイトを多くしていき、立体感の表現を意識した。

爪
肌の色を塗り終えてからの……
- ライト マゼンタ 100%
- グレージングメディウム
肌の色を塗り終えてからのワンポイント。
手足の爪の色を塗装した、ピンポイントでありワンポイント。
ちょっとしたこだわりポイント。

水着・赤
肌の色を塗り終えてからの……
- ナフソール レッド ライト 50%
- キナクリドン マゼンタ 50%
- グレージングメディウム
少し深みを感じる赤を調色し、グレージングメディウムを添加して透明度をアップ。
赤は強い色なので透過することはないが、そのままよりは「それっぽく」見えるのではと期待。

水着・白
肌の色を塗り終えてからの……
- チタニウム ホワイト 100%
- グレージングメディウム
決してスケスケではないものの、肌の上に着ている感。
チタニウム ホワイトの隠ぺい力で層の積み重ねを損ねないように意識して塗装。

武装
- イリデッセントシルバー
- ディアリライド イエロー 100%
- グレージングメディウム
下地のメタリックを活かしつつクリアを重ねるキャンディ塗装……な感じを目指して塗装。
やや青みが強いかな~ゴールドを下地にした方がよかったかな~
と、思うところはあるけれど、手法的にはこれでいけそうな気がする。

剣
- イリデッセントシルバー
- ナフソール レッド ライト 50%
- キナクリドン マゼンタ 50%
- グレージングメディウム
- グラファイト グレー
イリデッセントシルバーを下地として、赤部分をナフソール レッド ライトとキナクリドン マゼンタを調色した色。
黒部分をグラファイト グレーで塗装。
グラファイト グレーは材料に黒鉛が用いられており、初めて使用したときは質感に既視感を感じたモノ。
そう、鉛筆の質感である。
特にデッサンとかで鉛筆を幾重にも重ねた質感。
それに近いモノを感じ、メタリックとは違うけれど上品な素材の個性を感じる色だ。

ウォッシング
汚して、洗い落とすことによる使用感の付与。
そしてフィルタリングの側面もあるウェザリング工程のひとつであるウォッシング。
スミ入れも兼ねることが可能であり、筆者が好んで選ぶ工程のひとつですな。
ウォッシングに使用したモノ
- ホルベイン 透明水彩 2号(5ml)セピア
水彩絵具の中でも透明水彩に分類される絵具を使用。
水彩絵具は乾燥前も乾燥後も水溶性、いつでも水に溶けます。
仕上げの工程でも溶けるため、ウォッシングを終えた状態が最終的な完成像とは成らず。
仕上げの工程ではボケ具合をコントロールしつつ、最終的な質感、雰囲気を表現する……
という感じですな。
ここまでの話は「筆」で行った場合の話。
U-35も水彩絵具もGSIクレオスの水性トップコートが使えます、が。
一層目は薄く、砂吹きであり、往復しないことをオススメ。
一層目に厚く吹くとU-35の塗膜は「クラック」は発生しないものの、水彩絵具の塗膜は「クラック」が発生します。
ドライブラシ

乾いた筆にごく少量のシルバーなどをつけ、さらに拭き取り……
はたくように筆を動かすことによりエッジの強調、エッジの擦れなどを表現できるドライブラシ。
ウォッシングと同じくこちらも、ウェザリングに含まれる技法
ぷちりっつ キャスター/ネロ・クラウディウスの武装にドライブラシを行い、情報量の増加を狙います。
ドライブラシに使用したモノ
- イリデッセント シルバー
ターナー色彩株式会社のアクリル絵具「U-35」からイリデッセント シルバーを使用。
ごく少量の絵具を筆につけ、キッチンペーパーなどで拭き取る。
つくかどうか微妙なラインまで調整します。
その後、武装のエッジにはたくようにドライブラシ。
はたくように、もしくは筆の横っ腹で擦るようにしてエッジの擦れた感じを表現。
作業しているときは物足りなく感じても、後々見ると「やりすぎていた」ことはよくあること。
時間を置いて目を休ませること、もしくは写真越しに見るなど、ワンクッションを挟んでドライブラシを進めます。
仕上げ

塗膜の保護、そしてツヤ感を決める仕上げ工程。
つや消しで仕上げるもグロスで仕上げるも自由。
基本をつや消しで仕上げ、武装などをグロスにしたりと素材を意識するのもアリ。
お好みのツヤ感で決めましょう。
仕上げに使用したモノ
- グロスバーニッシュ
- マットバーニッシュ
ターナー色彩株式会社の「U-35」シリーズからバーニッシュ2種を使用。
武装などの金属感があるモノ、爪などのワンポイントにグロスバーニッシュ。
その他はマットバーニッシュにて仕上げています。
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