接着剤としておなじみの木工用ボンド。
臭いが少なく、ストレス少な目に作業することが可能です。
しかし水性。そう、水性。
プラバンの貼り付けに使えると良いのですがはたして……?
それを検証してみました。
一度は目にしたことがあるであろう接着剤「木工用ボンド」
瞬間接着剤やスチロール系接着剤、リモネン系接着剤と比べても臭いが少なく、作業性が良い接着剤です。
しかし、塗装で剥がれたりしないのだろうか……?
そう思うこともあるでしょう。思いました。
そこでスプーンで検証し、確かめてみました。
"筆塗り"の完成作品(下に行くほど古くなります)
- HG 1/144 シュヴァルベカスタム(シクラーゼ機)
- HG 1/144 ザクII
- HG 1/72 メイレスケンブ斬
- HG 1/72 ブレイディハウンド
- HG 1/72 アメインゴースト
- HGCE 1/144 エールストライクガンダム
- HG 1/72 メイレスレイキ
- EG ストライクガンダム
- ぷちりっつ セイバー/アルトリア・ペンドラゴン
- HG 1/48 レギンレイヴ(クレナ/アンジュ搭乗機)
- HG 1/144 ガンダムAN-01 トリスタン
- HG 1/72 メイレスジョウガン
- HG 1/72 メイレスケンブ
- HG 1/48 レギンレイヴ(ライデン/セオ搭乗機)
- HG 1/48 レギンレイヴ(シン搭乗機)
- HG 1/72 メイレスビャクチ
- Figure-rise Standard レーナ 第二クール仕様
- HG 1/144 ガンダムアスタロト
- HGUC 1/144 ユニコーンガンダム デストロイモード
- HG 1/144 xvm-zgc ゼイドラ
- ぷちりっつ キャスター/ネロ・クラウディウス
- HGCE 237 ダガーL
- HG ザクウォーリア
- Figure-rise Standard LENA
- HG 1/48 ジャガーノート(遠距離砲撃仕様)
- HG 1/48 ジャガーノート(汎用仕様)
- HG 1/48 ジャガーノート(シン搭乗機)
- HGBD:R 1/144 ユーラヴェンガンダム
結論 | 注意は必要だけど使えます
2つの注意点はありますが、使えます。
- 塗装後はしっかりと乾燥させる
- 湿っているときは触らない
実質ひとつですね。
湿った状態はボンドも柔らかくなり、剥がれやすくなります。
その状態で力を加えた場合はズレたり剥がれたりするので、しっかりと乾燥させることが必要です。
ボンドならではの特性
瞬間接着剤にも同じことが言えますが、ボンド分の”厚み”が発生します。
ボンドを使う場合のメリットは、
- 臭いが少ない
- はみ出た場合も拭き取りが可能
この2点です。
一方デメリットとしては、
- 接着力は強くはない(瞬間接着剤、スチロール系、リモネン系には劣る)
- 塗装後の扱いがデリケート
以上の2点。
臭いにお悩みの方に、ボンドがおすすめです。
検証 | スポンジ塗装で試してみよう
塗装は100均のセリアで購入したファンデーションパフを使います。
そう思うかもしれませんが、昨今話題のスポンジ塗装を試してみようという私的な魂胆です。
- プラバンの貼り付け(ボンドを使用)
- 下地塗装(ジェッソを使用)
- 塗装(アクリルガッシュを使用)
以上の3つの工程をおこない、検証いたします。
実はその後の工程も行いましたが、”デカール後のクリアー”を失敗しました……
- 塗装後の乾燥が不十分
- 塗れていると思ったが塗れていなかった(無色透明なため、ただ湿っているか。それとも塗れているかの判断が難しい)
理由としてはこのあたりかと思います。
スポンジ塗装をどこまで取り入れるかは、後々検証するといたしましょう。
プラバンの貼り付け
- ボンドをパレットなどに出す
- 細い筆につけ、パーツにつける
- プラバンを貼り付ける
以上の3ステップ。
注意点としては、
- プラバンにデザインナイフを刺しこみすぎないこと
デザインナイフを刺しこみすぎるとボンドのべたつきが負けて、離れてくれません。
軽く、ソフトに刺すようにしましょう。
下地塗装
- パレットにジェッソ(下地材)を出す
- スポンジにつける
- 縦横斜めに層を重ねて、塗る(10分ほど待ってから層を重ねます)
力をかけすぎないように注意こそしましたが、剥がれる様子はありませんでした。
100均のセリアで購入したファンデーションスポンジで塗装をしています。
結論としては、
- 貼り付けたプラバンは剥がれなかった
- 鋳造表現(ちゅうぞうひょうげん)のような質感になる(凸凹としたテクスチャ風に)
- 筆よりもスピーディーに色ムラが少なく仕上がる。(しかし、凸凹が発生する)
凸凹に関しては肉眼でハッキリと分かるレベルであり、写真の場合は接写だとわかるかな……?
というレベルです。
塗装
- パレットに絵具を出す(この検証のときにはアクリルガッシュ)
- スポンジにつける
- 縦横斜めに層を重ねて、塗る(10分ほど待ってから層を重ねます)
工程は下地塗装と変わらずに進行。
ここでも問題なく、塗装が終わりました。
凸凹はスポンジ塗装を重ねたことにより、やや目立つレベルへ。
これを表現と見るならばヨシ。
好みではないと見るならば、別の手法の検討が必要です。
ウォッシングの工程はデリケート
ボンドを使用した場合に一番の難関となるのはウォッシングです。
- 液だまりを発生させないようにする
- 拭き取りは乾燥後に行う
以上の注意が必要ですネ。
特に”液だまり”が発生するレベルで汚した場合、ボンドの溶解も進みます。
ボンドを使用した場合、一番の山場ですね。
まとめ | 濡らしすぎに注意しよう
ボンドを使う場合のメリットとしては、
- 臭いが少ない
- はみ出た場合も拭き取りが可能
デメリットとしては、
- 水溶性であること
- 強度はあるが瞬間接着剤やスチロール系接着剤には及ばない
- 厚みが出る
水溶性……水に溶けることが不安要因でしたが、下地塗装、塗装は問題なく終えることが出来ました。
しかし、ウォッシングでは濡らしすぎてしまい、非常に剥がれやすい状態へ。
“ボンドは使えるものの、デリケートな運用が必要”という感想です。
- 瞬間接着剤に扱いづらさを感じている方
- スチロール系接着剤の臭いが苦手な方
……などにオススメな接着剤です。
検証 | ボンドはプラモデルに使えるのかは、ここまで。
ご覧いただきありがとうございます。
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