合わせ目消し
プラモデルは”組み立てる”という特性上、デザインにはない「合わせ目」が発生する場合があります。
スルーしてもOK。
しかし気になったのならば……消してみましょう。
合わせ目消しで使用した道具
- タミヤ リモネンセメント (流し込みタイプ)
- ガイアノーツ マイクロセラブレード
ミニ四駆などでおなじみのタミヤ株式会社の接着剤を使います。
リモネンセメント(流し込みタイプ)を選択。
スチロール系接着剤の溶剤臭が苦手な方にオススメな接着剤。
溶剤臭こそしませんが、柑橘類のこたつが恋しくなる香りがします。
リモネンセメントを使用した場合でも、換気は忘れずに行いましょう。
ムニュっとし、硬化したら削りましょう。
デザインナイフでも可能ですが、切れ味の良さがゆえに「削りすぎてしまう」場合は株式会社ガイアノーツの「マイクロセラブレード」がオススメ。
カット・切断には不向きですが、「削る」用途に向いているセラミックブレード。
なんとなくですが刃物に苦手感を持つ私でも扱いやすい……そう感じるセラミックブレードです。
プラバンの貼り付け
細かくカットしたプラバンを貼り付けて「賑やかに」していきます。
プラバンの貼り付けで使用した道具
- タミヤ モデラーズナイフ
- タミヤ プラバン 0.3mm
- タミヤ リモネンセメント (流し込みタイプ)
株式会社タミヤのモデラーズナイフを選択。
デザインナイフの一種で、刃幅が広めです。
切れ味は鋭く、長さによってはプラバンを「押し切る」ことが可能です。
株式会社タミヤの楽しい工作シリーズからプラバンの0.3mmを使います。
個人的な感覚ですが、加工がしやすく適度な厚さ。
用途によってはなかなか使い切ることはありませんが……
それはそれとしてお気に入りなプラバンです。
プラバンの接着にはタミヤ株式会社のリモネンタイプの接着剤を選択。
粘度がサラサラで厚みが発生しづらい、「流し込みタイプ」を使います。
溶剤臭の代わりにこたつが恋しくなる柑橘類の香りがする接着剤。
スチロール系接着剤と同じく、プラスチックを溶かして接着するタイプの接着剤です。
注意事項として「換気が必要」とのことなので、換気を忘れずに使いましょう。
下地塗装
塗装の準備として行う「下地塗装」
以下の目的がある場合はオススメな工程です。
- 成型色を統一したい
- 絵具・塗料の食いつきを高めたい
しかし、下地塗装の分だけ塗膜は分厚くなります。
必要に応じて「やる・やらない」を選択しましょう。
下地塗装で使用した道具
- ターナー色彩 ジェッソ(U-35 ACRYLICS)
- ターナー色彩 ブラックジェッソ(U-35 ACRYLICS)
- ファンデーションパフ
- ウォーターパレット(ウェットパレット)
下地材はターナー色彩株式会社のU-35 ACRYLICSシリーズに含まれる「ジェッソ」2種類を使います。
- 装甲はライトグレー
- フレームはダークグレー
以上の2色を製作。
明度差をつけてメリハリをつけよう……という目論見です。
塗装は100均のセリアで購入したファンデーションパフを使います。
スピーディーに仕上がるのが魅力的ですね。
入り組んだ場所は筆が必要ですが、サクサクと進みます。
パレットには100均の道具を組み合わせて製作したウォーターパレット(ウェットパレット)を使います。
絵具の乾燥時間が伸び、余裕をもっての塗装が可能です。
塗装
色を塗ります。
加工・下地塗装といろいろな工程を越えてきましたが、完成像に”グッと”近づく工程。
筆を使って塗っていきましょう。
塗装で使用した道具
- ターナー色彩 U-35 ACRYLICS 各色
- ぺんてる ネオセーブル 平筆14号
- ぺんてる ネオセーブル 平筆6号
- ぺんてる ネオセーブル 丸筆0号
- ウォーターパレット(ウェットパレット)
絵具はターナー色彩株式会社のアクリル絵具「U-35 ACRYLICS」を使います。
水溶性で臭いが少ない絵具。
そのままでも水で溶いても大丈夫……と幅広い表現が可能な絵具です。
メディウム(添加剤)も発売しており、組み合わせることでさらに多彩な表現が可能です。
筆はぺんてる株式会社の「ネオセーブル」を使います。
まずは大きめな「平筆14号」でサクサク塗り……
色が薄いところの補足・細かいところには「平筆6号」
ツインアイ・貼り付けたプラバンなどのさらに細かいところは「丸筆0号」を使います。
パレットは100均の道具を組み合わせて作ったウォーターパレット(ウェットパレット)を使用。
自作だからといって安くはなりませんが……
絵具の乾燥時間を延ばし、余裕をもって塗装が可能になります。
デカールの貼り付け
極薄のシールであるデカールを貼り付けて、情報量アップを狙います。
デカールの貼り付けで使用した道具
- ホビージャパン モデラーズデカール コーションB ブラック
- ホビージャパン モデラーズデカール ナンバリング02 ダークグレー
使用したデカールは以上の2つ。
各部に警告・注意を意味する「コーション」を貼り……(なるほどねぇ)
シールド、肩にナンバリングを貼ります。
デカール保護のためのクリアー
貼り付けたデカールは接着力が弱く、また段差があります。
理想としては、
- クリアー塗装
- 細かい番手のヤスリorコンパウンドで研ぎ出し
以上の工程を行うのが理想です。
しかし研ぎ出しはなかなか面倒くさい……ので、クリアー塗装のみ行います。
それだけでも、段差が軽減されウォッシングで境界線が目立つことは減ります。
ウォッシング
- 汚して
- 洗い落とす
以上の工程を含むウェザリングを「ウォッシング」と呼びます。
凹みモールドに影色を入れる「スミイレ」との兼用も可能であり、使用感などの付与が出来る技法。
好んで使う技法です。
ウォッシングで使用した道具
- ホルベイン画材 透明水彩 セピア
ホルベイン画材株式会社の透明水彩から「セピア」を選択。
“透明”水彩と名がつく通り、水で薄めた場合は透明感がアップ。
層の重なりを表現したい場合などにオススメの絵具です。
水で薄めた透明水彩を全体に塗り、乾燥を待ち……
重力を意識しつつ、筆で落としていきます。
それにより、
- 汚れが溜まり
- 雨などで垂れて行く
- 流れ切らなかった汚れが線として残る
そういう雰囲気の演出が可能です。
ドライブラシ
ドライブラシは筆につけた塗料をティッシュなどでしっかり拭き取り、乾かしてから(ドライにして)からキットにこすりつけるようにして塗る技法です。
使う色によって得られる効果は変わりますが、シルバーを使った場合は「塗装が剥がれた感じ」の表現が可能です。
ドライブラシで使用した道具
- ターナー色彩 アクリルガッシュ シルバー
- 使い古しの筆
ターナー色彩株式会社のアクリルガッシュからシルバーを選択。
メタリックに分類される絵具です。
エッジや角にこすりつけるように筆を動かして、塗装が剥がれた感じを表現していきます。
トップコート
手を加える工程としては最後の工程。
仕上げこと「トップコート」を行います。
塗膜・作品の保護とともに、質感の方向性を決める工程です。
トップコートで使用した道具
- ターナー色彩 マットバーニッシュ U-35 ACRYLICS
- ターナー色彩 グロスバーニッシュ U-35 ACRYLICS
- ぺんてる ネオセーブル 平筆14号
ターナー色彩株式会社のU-35 ACRYLICSシリーズに含まれる仕上げ材を使います。
マットバーニッシュを基本として、少量のグロスバーニッシュを添加。
湿度が高い環境だと白く濁る”白化現象”が起こる可能性があるので、その対策です。
U-35 ACRYLICSシリーズの”バーニッシュ”は乾燥前は水に溶ける水溶性。
乾燥後は耐水性へと変化する性質。
そして臭いが少なく、筆ムラを軽減してくれることから重宝している仕上げ材です。
塗装はぺんてる株式会社のネオセーブルから「平筆14号」を選択。
大きさを活かし、サクサクと進めます。
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