合わせ目消し
プラモデルは複数のパーツを組み立ててつくるもの。
その特性上、デザインにはない「合わせ目」が発生する場合があります。
「HG 1/48 レギンレイヴ(クレナ/アンジュ搭乗機)」の場合は(クレナ搭乗機)の装備の合わせ目が目立ち気味。
とはいっても3パーツだけではございますが、合わせ目を消していきましょう。
合わせ目消しに使用した道具
- イージーサンディング
- スポンジヤスリ(240番くらい)
合わせ目の接着、隙間埋めには株式会社タミヤの瞬間接着剤を使います。
その名も「イージーサンディング」
硬化後に削ることを想定した瞬間接着剤。
硬すぎず、ヤスリでの微調整が行いやすい瞬間接着剤です。
硬化後の削り込みには粗めのスポンジヤスリ(240番くらい)を使用。
合わせ目消しを行うパーツが曲面なので、スポンジヤスリを使います。
- 瞬間接着剤を盛り付ける
- 削る
以上の工程を繰り返し、段差がなくなったら合わせ目消しの終わり。
塗装を行えばわからない……はずです!
下地塗装
絵具・塗料の食いつきを高めるためには「やっておいた方が安心」な下地塗装。
とはいっても必須な工程というわけではなく、ケースバイケース。
以下のような場合は「やっておいた方が安心」です。
- 成型色を隠蔽(いんぺい)したい場合
- 異なる下地色から同一の完成色を目指したい場合
- 絵具・塗料の食いつきを高めたい場合
- 加工でついた傷のチェック
- 細かい傷を埋めたい場合
下地塗装に使用した道具
- ジェッソ(U-35 ACRYLICS)
- ブラックジェッソ(U-35 ACRYLICS)
- U-35 ACRYLICS各色
- ぺんてる ネオセーブル 平筆14号
「ジェッソ」と呼ばれる美術方面で使われる下地材。
ターナー色彩株式会社の下地材2種類を混ぜ、グレーに調色した下地材をベースとします。
乾燥前は水に溶ける水溶性であり、乾燥後は耐水性へと変化する下地材。
質感はサラサラした「600〜1000番」くらいです。
さらに同社のアクリル絵具「U-35 ACRYLICS」を混ぜて、着色。
フレームなどは「下地色=完成色」とし、ゴールまでの工程の削減を狙います。
筆はぺんてる株式会社のナイロン毛の筆を使用。
幅が広めな「ぺんてる ネオセーブル 平筆14号」を使い、サクサクと進めます。
塗装
色を塗る工程である塗装。
人力で進める筆塗り。
エアー缶、またはエアブラシなどで進めるスプレー塗装。
いろいろな技法がございますが、筆塗りにて進めます。
塗装に使用した道具
- U-35 ACRYLICS 各色
- グレージングメディウム(U-35 ACRYLICS)
- ぺんてる ネオセーブル 平筆14号
- ぺんてる ネオセーブル 平筆6号
- ぺんてる ネオセーブル 丸筆0号
ターナー色彩株式会社のアクリル絵具「U-35 ACRYLICS」を使います。
別名「アクリリックス」とも呼ばれる種類の絵具。
乾燥前は水溶性であり、乾燥後は耐水性へと変化します。
「グレージングメディウム」はメディウムであり添加剤。
グレージング(グラデーション)技法に最適なメディウムです。
絵具に添加すると……
- 流動性の上昇
- 透明性の上昇
- 乾燥時間の遅延
- 光沢感の上昇
などの効果があるメディウムです。
筆はぺんてる株式会社のナイロン毛の筆「ぺんてる ネオセーブル」を使用。
大まかに平筆14号。
細かいパーツは平筆6号。
部分塗装、境界線などには丸筆0号を使います。
ドライブラシ
筆に絵具・塗料を含ませて。
キッチンペーパーなどで「カッスカス」になるまで落とし、調整する。
プラモデルのエッジや角などに、「はたくように」動かしこすりつける。
エッジや角の強調や、塗装が剥がれて金属が見える演出。
などに適した技法です。
ドライブラシに使用した道具
- 使い古しの筆
- ターナー アクリルガッシュ シルバー
筆は毛先がまとまらなくなり、塗装には適さなくなった筆を使います。
その時々で変わり、気分で選択します。
絵の具はターナー色彩株式会社のアクリルガッシュ「シルバー」を使用。
金属感の表現に使います。
ウォッシング
以上の工程を行うことにより、使い古した感じ。
年月が経過した雰囲気の演出が可能なウォッシング。
凹みに影色を入れることによる立体感の強調。
「スミイレ」を兼ねることも可能です。
ウォッシングに使用した道具
- ホルベイン 透明水彩 セピア
- ぺんてる ネオセーブル 平筆14号
- スマッジブラシ(化粧筆 100均のセリアで購入)
絵具は水彩絵具のなかでも「透明水彩」と呼ばれる絵具を使います。
ホルベイン画材株式会社の透明水彩「セピア」を水で3〜5倍程度に薄めたモノを使用。
それをぺんてる株式会社のナイロン毛の筆。
「ネオセーブル 平筆14号」を使い、大雑把に塗装。
キレイさよりも、塗り残しのないように塗装します。
その後、100均のセリアで購入した化粧筆「スマッジブラシ」で拭き取り、調整。
このときに重力の方向を意識し、筆を動かす。
そうすることで、雨が降り、汚れを伴いつつ流れ落ちた跡。
という雰囲気を演出することができます。
仕上げ塗装
最後の工程である仕上げ塗装。
質感の方向づけと共に、作品の保護。
塗膜の保護などを行います。
仕上げ塗装に使用した道具
- マットバーニッシュ(U-35 ACRYLICS)
- グロスバーニッシュ(U-35 ACRYLICS)
- ぺんてる ネオセーブル 平筆14号
ターナー色彩株式会社のU-35 ACRYLICSシリーズに含まれる仕上げ材を使用。
マットバーニッシュを基本としつつ、僅かにグロスバーニッシュを混ぜたモノを仕上げとします。
マットなつや消しの質感のモノは湿度が高いと「白化現象(白く曇ること)」の可能性があるのが困りもの。
加えすぎるとグロッシーになりますが、グロス(つや有り)に寄せると白化現象は起こりにくくなります。
梅雨時や、雨の時など白化現象の影を感じたときにでも、お試しくださいな。
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