分解
組み上げたものの、まだゲート処理も行っていない状態。
大まかな単位で分解を行い、「見える」部分のゲート処理を行いやすくします。
分解に使用したモノ
- パーツ・オープナー
そこはマイナスドライバーとかで良いだろう……
そう思っていた時代もありました。
マイナスドライバーよりも薄い刃であり、「ひねり」やすい持ち手。
もうこれ無しでは分解が難しく矯正されましたな。
ゲート処理
大まかに分解を終えたらゲート処理。
見える部分のゲート跡の出っ張りをなくし、「触った感じ」ではわからなくします。
ゲート処理に使用したモノ
- 鉄ヤスリ
- 紙ヤスリ
まずは鉄ヤスリで大まかに削る。
その後に紙ヤスリで整えていくスタイルにてゲート処理。
紙ヤスリの番手は600番までヤスリ掛け。
見た目上は傷がありますが、塗装したらわからなくなるラインを狙います。
既存モールドの掘り直し
ヤスリ掛けを行うとどうしても起こるディティールの薄れ。
既存モールドの掘り直しを行います。
既存モールドの掘り直しに使用したモノ
- HGマイクロチゼル セット 刃4本+グリップ(黒)
工具からフィギュアまで幅広く手掛けている株式会社ウェーブのスジ彫り工具。
0.1mm,0.2mm,0.3mm,0.5mmの刃と持ち手がセットになったスグレモノ。
と、思ったときには何ミリが良いとか調べても解らないもの。
好みという不確実なモノもあるので、そこでオススメなのが「HGマイクロチゼル セット 刃4本+グリップ(黒)」
4種類の幅の刃があるので、「これくらい」というあなたの幅を見つけることができます。
洗浄
ゲート処理、既存モールドの掘り直しなどの工程で削りカスなどの汚れ。
そして離型剤などもそのままなので、洗浄していきましょう。
洗浄に用いたモノ
洗剤はお持ちの食器用洗剤でオーケー。
中性の油汚れを落とすモノですな。
洗浄した後は水を切り、乾燥。
自然乾燥でも良いですが……
食器乾燥機の名を冠した模型乾燥機として活躍する山善の食器乾燥機で乾燥をブースト。
自然対流式の乾燥機であり、ヒーターから熱を発して空気が動く仕組み。
ファンなどで風を動かす仕組みではないので、ホコリが舞うことで付着する可能性は低い。
雨の多い時、湿度の高い時、梅雨時などの時……
そしてホコリ予防の一時保管にと活躍の場が多い食器乾燥機ですな。
下地塗装
塗装に入りますが、まずは下地塗装。
ガンプラの魅力である成型色をリセットし、絵具や塗料の定着を向上させます。
下地塗装に用いたモノ
- アクリジョン ベースカラー ベースグレー
株式会社GSIクレオスからアクリジョンのベースカラー、ベースグレーを使用。
やや独特な絵具の臭いを強くしたような……臭いがするものの。
ラッカー系である「Mr.カラー」、アクリル塗料である「水性ホビーカラー」と比べると臭いは少ない。
番手は500番くらいの粒子感。
ベースグレーを含めて計6色のラインナップがあるが成型色の隠蔽にこだわるならばベースグレー。
色の発色にこだわるならばそれに対応したカラー。
と、使い分けることが可能な下地塗料です。
塗装
いよいよ塗装に入ります!
エアブラシにてグラデーション塗装を行っていきましょう。
塗装に使用したモノ
- 水性ホビーカラー 各色
- アクリルガッシュ
基本は水性ホビーカラーを使用。
同社の対応しているうすめ液にて希釈を行い、エアブラシ塗装を行っています。
青い部分のみアクリルガッシュを使用して塗装。
そのままではエアブラシで吹けないので、水で薄めて塗装。
スミ入れ
いよいよ詰めの工程、スミ入れへ。
スミ入れに使用したモノ
- スミ入れ塗料 (ブラック)
- エナメル溶剤
- 綿棒
株式会社タミヤの「スミ入れ塗料(ブラック)」を凹みモールドに流し込みスミ入れ。
筆がダイレクトに当たった場所には「エナメル溶剤」を染み込ませた綿棒で拭き取り。
このとき綿棒はケチらずに汚れたら捨てる事。
キレイに仕上げたい場合はキレイな道具で仕上げる必要があります。
一方、汚れた綿棒を使いウェザリングする手法も有り。
お好みの手法を探しましょう。
仕上げ
使用した塗料や絵具によっては質感のバラつきが有り。
それが狙いならばそのままでも良いかもしれません……が!
やはり塗膜の保護、塗膜のポロリ防止のためにもトップコートを行いましょう。
仕上げに使用したモノ
- プレミアムトップコート <つや消し> スプレー
株式会社GSIクレオスの「プレミアムトップコート <つや消し> スプレー」を使用。
缶スプレーになっており、エアブラシをお持ちでない方でも使用が可能であり嬉しいところ。
従来からある青いパッケージのトップコートもありますが、こちらはより「スムージー」
そして「水性」であり、水性ホビーカラーなどの上に使用が可能。
塗装ブースをお持ちでない場合にはベランダで塗装するなど、換気は万全に。
臭いはキツメであり刺激臭があるので、注意を払いつつ使いましょう。
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