第1クールとの違い
大きく異なる点は以下の4点
- 髪
- 制服
- ニーハイ
- 腕章
髪にはワンポイントで赤いメッシュが入り、制服はブラックに模様替え。
合わせてニーハイの色もダークグレーになり、シックな色味に。
少佐から大尉へと降格したことから腕章のデザインも変わり、2本線から1本線へと変更です。
細かい違いはありそうですが、目立つところとしては以上のところ。
スジボリ
瞳以外はシールを用いずに製作する。
となると筆にて塗装する必要がうまれます。
筆塗りとはいえ、立体的に線があるかないかでは塗り分けの難易度は大きく変わります。
ということで、ウエストのラインの塗り分け部分にスジボリを入れて行きましょう。
スジボリに使用したモノ
- HGマイクロチゼル セット 刃4本+グリップ(黒)
- ビニールテープ
株式会社ウェーブのスジボリ工具を使用。
0.1/0.2/0.3/0.5mmの4種類の幅の刃と持ち手がセットになったモノ。
Figure-rise Standard レーナのスジボリでは0.2mmを使用します。
スジボリのガイドにはビニールテープを2重にし、カッターでカットしたモノを使用。
単体だと若干のヨレがあるとともに、もう少しの厚みが欲しいところ。
まぁヨレがあるのは100均だから……かもしれませんが、ひと手間を加えることで、使いやすくなります。
合わせ目消し
プラモデルは複数のパーツを組み合わせる特性上、合わせ目が発生します。
そのままでも良い合わせ目はありますが、髪、腕、足の合わせ目が目立つので、消していきましょう。
合わせ目消しに使用したモノ
- ジェッソ(U-35)
- スポンジヤスリ
見た目上の合わせ目が消えていれば良いと考え、下地材であるジェッソを使用しての合わせ目消し。
組み合わせた状態で合わせ目の発生する部分に筆塗り。
乾燥したらヤスリをかけて、段差を消していきます。
下地塗装
絵具の食いつき、または下地のリセットや隠蔽を目的とする下地塗装。
特にプラスチックはツルツルした面であることから、剝がれやすい。
すべての面にくまなく表面処理……ヤスリ掛けを行うという手法もありますが、大変です。
ということでササっと下地塗装を行い、絵具の食いつきを良くします。
下地塗装に使用したモノ
- ジェッソ(U-35 ACRYLICS)
- ブラックジェッソ(U-35 ACRYLICS)
ターナー色彩株式会社のU-35 ACRYLICSシリーズに含まれるジェッソを使用。
乾燥前は水溶性であり、乾燥後は耐水性へと変化する性質を持ちます。
質感はサラサラとしており、ヤスリの番手に例えると600~1000番くらいの粗さ。
臭いも少なく、作業性の良い下地材です。
肌や髪などのパーツにはジェッソを塗装。
服などのパーツにはブラックジェッソを塗装しています。
ジェッソを塗ったパーツはまだまだ成型色が見えていますが、ゴールの色も同じ雰囲気の色なので、食いつきが良くなるラインで切り上げます。
塗装
色を塗る工程こと、塗装。いろいろな手法がありますが、筆塗りにて塗り進めます。
塗装に使用したモノ
- U-35 ACRYLICS 各色
ターナー色彩株式会社のU-35 ACRYLICSを使用。
アクリル絵具に分類される絵具であり、別名アクリリックスとも呼ばれる絵具です。
乾燥前は水溶性、乾燥後は耐水性へと変化する性質を持ち……
いろいろなアピールポイントがありますが、そのなかでも「臭いの少なさ」を気に入り、使い続けている絵具です。
色レシピ
ざっくりとではございますが、色レシピをご紹介。
比率も載せてはおりますが、ざっくりと。
大体な数値ということを念頭に置いてくださいな。
ブラック部分
色名 | 比率 |
---|---|
ジェットブラック | 70% |
ニュートラルグレー5 | 30% |
ダークグレー部分
色名 | 比率 |
---|---|
ジェットブラック | 50% |
ニュートラルグレー5 | 50% |
ホワイト部分
色名 | 比率 |
---|---|
チタニウムホワイト | 100% |
ゴールド部分
色名 | 比率 |
---|---|
イリデッセントゴールド | 100% |
髪・シルバー部分
色名 | 比率 |
---|---|
チタニウムホワイト | 70% |
アクアブルー | 30% |
髪・レッド部分
色名 | 比率 |
---|---|
キナクリドン マゼンタ | 100% |
スミイレ
凹みモールドなどの影となる場所に暗い色などを流し込むことにより、ディティールの強調を行うスミイレ。
ロボット系ではウォッシングを兼ねながらのスミイレですが、Figure-rise Standard レーナではスミイレのみに留めます。
スミイレに使用したモノ
- ホルベイン 透明水彩 セピア
水彩絵具のひとつである透明水彩から、セピアをスミ入れに使用。
乾燥前も乾燥後も水に溶ける性質を持ち、透明性があることから下地を隠しすぎずにスミイレ、またはウォッシングが可能です。
色はセピアを選択。
色気のない言い方をすると暗い茶色であり、黒よりは温かみがありつつも、メリハリのあるスミイレが可能です。
仕上げ
塗膜の保護、そして最終的な質感の付与を目的とした仕上げ塗装。
仕上げを終えると「やり切った感」を感じることもでき、作品に手を加える最後の工程。
いざいざ仕上げをいたしましょう。
仕上げに使用したモノ
- マットバーニッシュ 90%
- グロスバーニッシュ 10%
ターナー色彩株式会社のU-35 ACRYLICSシリーズに含まれる仕上げ材ことバーニッシュ2種を使用。
若干のツヤ感を欲しく感じ、グロスバーニッシュを追加。
完全なマットではなく、若干しっとりと色気を感じる質感へと仕上がりました。
また、湿度が高いとマットバーニッシュに限らず「つや消し」のモノは大気中の水分と反応して白く濁る「白化現象」が起こることも。
それの防止、回避のためにも「グロス」を加えたという裏事情もあったりなかったり。
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