下地
絵具・塗料の食いつきをよくするために下地塗装。
最終的な色よりも少し暗めの色を調色し、塗装。
肌の場合は血色がイイ感じにしたい、と思ったので暖色系にするなど試行錯誤。
使用したモノ
- ジェッソ
- ブラックジェッソ
肌以外は水溶性の下地剤であるジェッソ2種を混色したモノを使用。
メーカーはターナー色彩株式会社。
同社の「U-35」シリーズに含まれているジェッソを使用しています。
粒子は粗目であり隠ぺい力は強い。
用途としてはプラモデル用の下地剤である「サーフェイサー」と同じ。
そして臭いが少ないことから、愛用中の下地剤です。
エアブラシで使うには?
水で薄めることでエアブラシでの塗装は可能ですが、エア圧や口径が足りないと詰まりがち。
必ずテストを行い、確認を行ってから使いましょう。
乾燥した場合の洗浄には「キッチン用のマジックリン」
アルカリ性のマジックリンでの洗浄が可能。
そして最後には、水洗いをお忘れなく。
肌の下地には暖色系をプラス
- ピロール オレンジ
肌の下地にはピロール オレンジを追加。
- ジェッソ 70%
- ピロール オレンジ 30%
くらいの比率。
塗装を行うことでプラモデルの透過はなくなりますが、下地に赤系の色を使うことで透け感。
肌の奥に血が通っているような感じ。
塗装
いよいよ色を塗る工程へ。
フィギュア系は初ということもあり、勝手はわからない状態。
いろいろ調べたけど、やっぱりわからない。
と、進めて課題はあるものの、一定の満足感を得られる結果へ。
使用したモノ
- U-35
ターナー色彩株式会社のアクリル絵具である「U-35」を使用。
絵具の発色の良さ、透明感の強さ、伸びの良さ。
そして臭いが非常に少なく使いやすいアクリル絵具ですな。
乾燥前は水溶性であり、水での希釈が可能。
乾燥後は耐水性となり、水では溶けなくなります。
そして臭いが少なく作業性が良好。
製作環境に縛りがある方に特にオススメ出来る絵具です!
色レシピ
使用した色をメモ代わりに記載。
大体これくらい。
という「ふわっと」した目安のようなモノですが、ご参考に。
顔等
- ライト オレンジ 100%
健康的な肌を表現するならば単色。
と思うのであれば、「チタニウム ホワイト」の追加をオススメ。
服等・ブルー部
- フタロ ブルー (グリーン シェード) 70%
- ディオキサジン パープル 20%
- ジェット ブラック 10%
服等・ブラック部
- ジェット ブラック 100%
服等・レッド部
- ナフソール レッド ライト 100%
服等・ホワイト部
- チタニウム ホワイト 50%
- アンブリーチド チタニウム 50%
服等・ブラウン部
- バーント シェナー 50%
- ロー アンバー 50%
服等・ゴールド部
- イリデッセント ゴールド 100%
髪
- フタロ ブルー (グリーン シェード) 40%
- ディオキサジン パープル 20%
- チタニウム ホワイト 40%
最初に暗めを意識して多めに作成し、影への塗り忘れのないように全体的に塗装。
その後、チタニウム ホワイトを徐々に足していき、ハイライト部分に塗装。
髪の立体感の演出を狙いました。
添加剤
- グロスメディウム
徐々に明るい色を重ねていく
などのグラデーションをかけるときに使用したのはグロスメディウム。
絵具の透明度を上げる作用があり、調整が行いやすくなります。
スミ入れ
凹みに暗い色を流し込むことによる立体感の強調を行う「スミ入れ」
フィギュアライズスタンダードのレーナは2021年の4月に発売したプラモデルということもあり、モールドはシッカリ目。
とはいえ、迷走したことにより塗膜は厚めになり、凹みモールドは埋もれがち。
不安があれば塗装する前に、深堀りを行った方が安全。
使用したモノ
- エフ水彩 くろ
- エフ水彩 こげちゃ
ネイビー部分などの暗めの場所に「エフ水彩 くろ」を使用。
ホワイト部分などの明るめの場所に「エフ水彩 こげちゃ」を使用。
水彩絵具のひとつであるエフ水彩。
水溶性の絵具であり、乾燥後「も」水溶性。
仕上げ工程で溶けないよう、注意が必要。
しかし使うからにはメリットもあり、それは……
- 時間が経っても修正が可能なこと。
- プラスチックを侵さないので割れる心配がないこと。
- 臭いが少ないこと。
パッと思いつくメリットとして上記の3つが挙げられる。
特に時間が経っても修正が可能なこと、臭いが少ないこと。
それは筆者の心を射止め、使用を続けているところ。
シール貼り
描きこむのが難しい……
そう感じた場所は付属のシールを用いて再現。
使用したモノ
- 付属のシール(マーキングシール)
- ピンセット
貼るシールは瞳と腕章であり、枚数としては7枚。
指で貼ろうとすると油分がつき、見た目としても汚く。
そして接着力も弱まり……
なにより「狙った場所に貼りにくい」
ので、そこは素直にピンセットを用いて貼り付ける。
とはいえ、非常に小さい面積で貼り直しは難しい工程。
かかった時間は少ないものの、シール貼りにかけた「労力」は非常に高いモノがありましたな。
仕上げ
塗膜の保護、質感のコントロールの工程である仕上げ。
別名トップコートとも呼ぶ工程へついに到達。
使用したモノ
- グロスバーニッシュ(U-35)
- マットバーニッシュ(U-35)
ターナー色彩株式会社の「U-35」シリーズの仕上げ材であるバーニッシュ2種を使用。
- グロス=ツヤ有り
- マット=ツヤ消し
であり、混ぜると……
- セミグロス=半ツヤ
などにツヤ感のコントロールが可能な仕上げ材。
乾燥前は水溶性であり、水に溶ける仕上げ材。
乾燥後は耐水性となり、水では溶けなくなります。
伸びがよく、乾燥前は目立つ筆ムラも「ある程度」は平滑化。
目立たなくなりますが、過信は禁物。
そして臭いが少なく、作業に専念できること。
これも推しポイントですな。
エアブラシで使うには?
水で薄めることでエアブラシでの塗装は可能。
とはいえ水で薄めることで粘度の低下がどうしても起こるので……
必ずテストを行い、確認を行ってから使いましょう。
乾燥した場合の洗浄には「キッチン用のマジックリン」
アルカリ性のマジックリンでの洗浄が可能。
そして最後には、水洗いをお忘れなく。
コメント