ドライブラシでエッジを強調しましょう。
新機動戦記ガンダムWのガンプラ「HG 1/144 シェンロンガンダム」。ウェザリング(汚し)工程もドライブラシを終えたら終わり……であり最後の工程。
ドライブラシをおこない、エッジを強調していきましょう!
ドライブラシ
ドライブラシは筆につけた塗料をティッシュなどでしっかり拭き取り、乾かしてから(ドライにして)からキットにこすりつけるようにして塗る技法です。
使う色によって得られる効果は変わりますが、シルバーを使った場合は「塗装が剥がれた感じ」の表現が可能です。
使用した道具
- ターナー色彩 U-35 ACRYLICS グラファイト グレー
- ターナー色彩 U-35 ACRYLICS イリデッセント シルバー
- 使い古しの筆
- 水の【激落ちくん】
U-35 ACRYLICSとは
ターナー色彩株式会社が開発を手掛けたアクリル絵具。特徴としては、
- ヘビーボディ(練りが固め)
- 全81色のうち66色が単一顔料(2022年10月時点)
- 極めて濁りの少ないピュアな発色
- 乾燥前は水溶性。乾燥後は耐水性。
- 強めの塗膜(アクリルガッシュ以上。アクリジョンと同じくらい。ラッカー系塗料には及ばず)
- 色により「透明性・光沢度」に差がある。
- 臭いが少ない
- 掃除は「キッチン用のマジックリン」または「水の【激落ちくん】」などで可能。
公式にも書いてあることと、私が使用して感じたことを合わせて、このような感じ。
そのままの濃度でも、水で薄めての描画も可能。ただし水で薄めすぎると接着力が下がり、描きにくくなることもあるのでご注意を。
いろいろな手法に向けた各種メディウム(添加剤)も展開されており、その取捨選択も楽しいところ。
月刊ホビージャパンでも紹介
模型誌である「月刊ホビージャパン2022年10月号」の「月刊工具」のコーナーで紹介がされました。多くの作例を手掛けてきたプロならではの視点。活用方法もあり参考になるところは多いもの。
YouTubeの「月刊ホビージャパンch」でも動画が投稿されており、動画と紙面の両面で……それぞれ分かりやすく構成されています。
私はシンナーなどの溶剤臭が苦手なので敬遠しがちですが、それを活用する例もあり、特に参考になるかと思います!
【月刊工具】「アクリルガッシュ」&「U-35 アクリリックス」を解説【月刊ホビージャパン10月号】
グラファイト グレー
ターナー色彩株式会社のU-35 ACRYLICSに含まれる絵具。セットには含まれておらず、単色での購入が必要な色(2022年10月時点)。
透明性は不透明(Opaque)。下地の影響を受けにくい色です。
光沢度はつや消し(Matte)。
"グラファイト=黒鉛"であり鉛筆にも使われている素材であり……普通色とは異なるけれど、メタリックとは違う……鈍い輝きが魅力的な色です。
会員登録が必要ではございますが、「U-35 Community」では開発者ならではの解説が投稿されています。ぜひご覧ください(U-35 Communityへ)
イリデッセント シルバー
ターナー色彩株式会社のU-35 ACRYLICSに含まれる絵具。セットには含まれておらず、単色での購入が必要な色(2022年10月時点)。
透明性は透明(Transparent)。下地の影響を受けやすい色です。
光沢度は-。メタリックであることから例外になっています。
ワンポイントの輝きに。そしてドライブラシに重宝している色です。
アイアンブラッドコーティング「風」として製作した「HG 1/144 ガンダムバルバトスルプス」では全体的に使用。ひとつの参考にドウゾ。(別記事へ)
筆についた絵具は「水の【激落ちくん】」で洗浄
ドライブラシの性質上、筆についた絵具は乾燥し、水ではなかなか落とせなくなります。その場合に活躍するのが「水の【激落ちくん】」。筆についた絵具を浮かせることが可能で、1~2プッシュ筆に吹きかけたら1~2分ほど待ち……水洗い。
難点としては筆が痛みやすく、ボサボサになりやすいこと。
ですが、ドライブラシにおいては整った毛先よりもボサボサな毛先の方がなにかと都合が良い。……ということでドライブラシ後の筆の洗浄に「水の【激落ちくん】」を使っています。
まとめ
新機動戦記ガンダムWのガンプラ「HG 1/144 シェンロンガンダム」のドライブラシも終わり、ひと段落。
このあとはトップコート。仕上げであり、作品の保護……そして質感の最終的な方向づけです。シュシュっといきましょう!
ドライブラシでエッジの強調を | 日記 2022年10月6日は、ここまで。
ご覧いただきありがとうございます!
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