経験と調査したことを踏まえて「筆塗りのメリット・デメリット」について書いてみました。エアブラシやスプレー缶による塗装も魅力的ですが、筆ならではの魅力とは…?
それでは、見て行きましょう。
筆塗りの魅力と課題
メリット
- 低コストで始められる
エアブラシと比較した場合、塗装ブースなどの大掛かりな道具は必要ありません。そのため少ない初期費用で始められます。 - 場所を選ばない
例えば、エアブラシやスプレー缶による塗装は屋内であれば塗装ブースが必要であり、屋外であればベランダなどでの塗装が主流です。しかし、アパートなどの環境であれば隣に人がいる可能性もあり、トラブルの種にもなります。 - 臭いが発生しにくい
使う塗料や絵の具が同じ場合、エアブラシなどでの塗装に比べると筆塗りは臭いが発生しにくいです。- 乾燥時に気化した臭いが発生することもあるので、最初から臭いの少ない塗料や絵の具がオススメです。
- 細部の塗り分けに適している
筆塗りは細かなディテールの塗り分けに適しています。エアブラシなどではマスキングが必要な塗装も、筆塗りであれば細い筆と集中力でなんとかなる場合もあります。(マスキングが苦手な人にオススメとも言えます) - 塗料のムダが少ない
必要な量だけ使えるので、塗料の無駄が少なくなります。
デメリット
- ムラができやすい
均一な塗装面を作るのが難しく、ムラができやすいです。 - 時間がかかる
広い面積を塗るのに時間がかかります。 - 塗膜が厚くなりやすい
何度も重ね塗りをすると、ディテールが埋まってしまう可能性があります。 - 技術の習得に時間がかかる
きれいに仕上げるには、ある程度の経験と技術が必要です。
筆塗りのコツと注意点
- 適切な塗料の選択
臭いの少なさに重点を置く場合は、アクリル絵の具などがオススメ。乾燥前は水で希釈が可能で、乾燥後は耐水性に変化し、臭いが少ないのがメリットです。また、塗ってすぐであれば水で湿らせた綿棒などで拭き取ることもできます。 - 筆の選び方
良質な筆を使用し、塗料に適した硬さのものを選びましょう。100均でも筆はありますが、やはり良い筆の方が塗りやすく、何より楽しいです。 - 隠ぺい力を求める場合
一度目の塗装などで隠ぺい力を求める場合は、希釈をせずに塗装することもオススメです。しかし、筆跡は残りやすいのが難点です。 - キレイな塗膜を求める場合
フラットでムラの少ない塗膜を求める場合は、希釈をして塗装することがオススメです。塗ったあとはシッカリと乾燥させて、塗り重ねることを繰り返します。しかし、時間がかかるのが難点です。 - 塗装の順序
広い面積から細部へ、明るい色から暗い色へと進めていきます。
まとめ
筆塗りは、低コストで始められ、細部の塗り分けに適している反面、ムラができやすく時間がかかるというデメリットもあります。
しかし、フラットでムラの無い仕上がりだけが素晴らしい作品というわけではなく、ムラも味として昇華することもあります。
まずは筆での塗装に取り組んでみて、いろいろな手法を試してみて、最終的に筆塗りが好きになっていただければ幸いです。
ポチップ
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