水性塗料はその速乾性と使いやすさから今なお進歩し続けている塗料です。しかし、誤って塗料が固まってしまった場合、キッチン用のマジックリンで拭き取ることができることをご存じでしょうか?この記事では、
- 水性塗料とひとことに言ってもややこしいこと
- キッチン用のマジックリンで拭き取ることができる水性塗料
- ラッカー系塗料は拭き取ることができない
- キッチン用のマジックリンとは
- 塗料ビンをスペアボトルにできる
- 失敗した塗装をリセットできる
- 部分塗装やスミイレに活用できる
以上の7項目を、筆者の経験を交えて紹介いたします!
水性塗料とひとことに言ってもややこしいこと
水性塗料とは平たく言えば「水で薄めることができる塗料」のことです。しかし、水性塗料と呼ばれている塗料のなかにも、「薄め液(シンナー)を使うのが基本だけど水でも薄めることができる塗料」。そして、専用の薄め液(シンナー)は存在せず、「水で薄めるのが基本な水性塗料」が混在しています。
もう、既にややこしい!
真の意味で水性塗料と言うのであれば、エマルジョン系の技法を用いてつくられた塗料で、模型用として販売されている水性塗料のなかでは、
以上の4つが挙げられます。細かな仕様の違いはありますが、4つとも水で希釈が可能であり、臭いは少ないという特徴があります。
しかし
当記事での主題である「キッチン用のマジックリンで拭き取ることのできる水性塗料」ではありません。完全にノーダメージというわけではありませんが、キレイに拭き取るのは困難です。
キッチン用のマジックリンで拭き取ることができる水性塗料
ではキッチン用のマジックリンで拭き取ることができる水性塗料とは何なのでしょう?それは、「薄め液(シンナー)を使うのが基本だけど水でも薄めることができる塗料」が当てはまります。本当にややこしいですね……。
具体的には、
筆者が把握している範囲では……。という但し書きがつきますが、以上のふたつはキッチン用のマジックリンで拭き取ることができます。
そして、ラッカー系と比べると低臭ではあるものの、臭いはするということはご留意ください。
ラッカー系塗料は拭き取ることができない
そして、キッチン用のマジックリンではラッカー系塗料は拭き取ることができません。なので、ラッカー系で下地、もしくは全塗装をして、その上にキッチン用のマジックリンで拭き取ることのできる水性塗料で塗装をする。
もしも、はみ出た場合はラッカー系の塗膜を侵さずに、キッチン用のマジックリンで拭き取ることが可能です。
キッチン用のマジックリンとは
数あるマジックリンのなかでもキッチン用のマジックリンは「アルカリ性」。拭き取ったあとは水洗いが必要ではありますが、部分塗装などの塗り分けから、スミイレの拭き取り。失敗のリカバリーなどに活躍します。
塗料ビンをスペアボトルにできる
調色した塗料を保管するためにスペアボトルを買おうとして、高いなと思ったことはありませんか?
私です
メーカー | 製品名 |
---|---|
GSIクレオス | 水性ホビーカラー |
タミヤ | アクリル塗料ミニ |
以上のふたつであれば、キッチン用のマジックリンで漬け置きすることで、残った塗料を溶解し、落とすことが可能。塗料を落としたあとは、水洗いをすれば、スペアボトルとして再利用が可能です。
キッチン用のマジックリンを直に触ると手が荒れるので、手袋をして洗うことをオススメします。
失敗した塗装をリセットできる
- 塗ったけどなんか違う…
- はみ出てしまった…
そんな場合でも、
メーカー | 製品名 |
---|---|
GSIクレオス | 水性ホビーカラー |
タミヤ | アクリル塗料ミニ |
以上の水性塗料であれば拭き取ることができます。
部分塗装やスミイレに活用できる
キッチン用のマジックリンで拭き取ることを前提として、部分塗装やスミイレをおこなうことも可能です。下地が成型色(プラスチック)やラッカー系であることが前提ではありますが、採れる選択肢が広がります。
まとめ
- 水性塗料とひとことに言ってもややこしいこと
- キッチン用のマジックリンで拭き取ることができる水性塗料
- ラッカー系は拭き取ることができない
- キッチン用のマジックリンとは
- 塗料ビンをスペアボトルにできる
- 失敗した塗装をリセットできる
- 部分塗装やスミイレに活用できる
以上の7項目を筆者の経験も交えて紹介いたしました。水性塗料は、「薄め液(シンナー)を使うのが基本だけど水でも薄めることができる塗料」と「水で薄めるのが基本」な水性塗料が混在しており、非常にややこしい。
メーカー | 製品名 |
---|---|
GSIクレオス | 水性ホビーカラー |
タミヤ | アクリル塗料ミニ |
把握している限りでは以上の2種類はキッチン用のマジックリンで拭き取りやすいので、試していただき、作品づくりに活用していただければ幸いです!
水性塗料×マジックリンで広がるプラモデルの塗装術は、ここまで。ご覧いただきありがとうございます!
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